2018-10-31

インド:Amity International 対 Amity International - R. K. Dewan & Co.

有名なAmity International Schoolは、最近Amity International Schoolに対して訴訟を提起した。混同する、というのが訴訟の理由だ。有名なAmity International Schoolは、ニューデリー、ウッタル・プラデーシュ州、ラージャスターン州、マディヤ・プラデーシュ州などの複数の場所で運営されており、Amity UniversityAmity Law Schoolと同じAmity Group of Education Instituteのグループに属している。

この訴訟は、グジャラート州バルーチで運営されているAmity International Schoolに対して起こされたものだ。Amity Groupは、教育に関して「AMITY」という文字を使用することは、直接的な商標法違反であると主張し、さらに、そのような使用は明らかにAmity Groupが確立したのれん(グッドウィル)にただ乗りするものだとも主張した。Amity Groupは「Amity」標章を1991年以来継続的に使用し、商標として登録していた。それに対して、被告は「Amity School」という名前の学校は1986年以来運営されていると述べ、この学校は信託によって運営されており、Gyanada Educational Trustの受託者は、被告の学校を運営する信託の覚書を有しており、この覚書に基づいて、被告の学校は先行する権利を有すると主張した。

2014530日、裁判所は差止め命令を下し、原告に有利な判断を示し、被告が文字「Amity」やその他の類似する標章を教育サービスに関して使用することを制限したが、被告が抗告し201411月に差止め命令は保留となった。 

原告は、「Amity School」を運営している信託と「Amity International School」を運営している信託は同一ではないため、「Amity」という文字を使用するための権利の移転はできないと反論し、さらに、バルーチの「Amity School」は訴訟の当事者ではなく、したがって、「AMITY」という文字の使用に関する先行する権利を有する当事者は、関連性がないと裁判所に申立てた。

裁判所はこの申立てを認め、商標法は所有者の権利だけでなく公衆の間で混同が生じることを防ぐことを目的としていると判じた。裁判所は、被告がこの事件の当事者ではない第三者の先行する権利に依拠していると指摘し、また「AMITY」という標章が登録されていないため、「AMITY」標章に関する法的権利はなく、権利主張はできない。さらに、被告のウェブサイトを見ると、「AMITY INTERNATIONAL SCHOOL」に重点が置かれていることが明らかで、さらに、「AMITYINTERNATIONALSCHOOL」という文字を併せて使用することは、原告の学校と偽って通用させる企てであり、明確な詐称通用(パッシング・オフ)にあたるとして、裁判所は被告が「AMITY INTERNATIONAL SCHOOL」という名前で新しい学校を開設することを制限し、現在の学生の不利益を避けるために、2019-2020年にかかる差止め命令が発効すると判じた。

 文は こちら (Amity International vs. Amity International