ブランドとして識別力を持つのは、もはや目立った銘柄やロゴとは限らない。店舗やレストランのデザインも識別力を持つことが可能だ。確かにこれまでにもレストランやクラブで、独特なコンセプトが使われてきたこともあったが、最近、このようなデザインが立体商標として登録されている。
登録を認められるには、立体商標が既に存在するブランドと大きく異なるものでなければならない。一般的に言えば、商標局はこの種の商標を特に気にしているいうことはなく、消費者は店舗を商標として認識することに慣れていない。それにもかかわらず、多くのインテリアデザインの商標が登録を認められてきている。
最近のものでは、ドイツのレストランが出願した商標(出願番号017996928)がある。この商標には、木々のある部屋が3つ描かれている(下図)。EUIPO(欧州連合知的財産庁)が、この商標の識別力を認めるのかどうか興味深い。
以下の店舗の内装(1つはアバクロンビー&フィッチのもの(上図))は登録が認められている。