世界知的所有権機関(WIPO)は、商標の識別性を迅速かつ容易に確立することを可能にする新しい人工知能(AI)を搭載した画像検索技術を発表した。
これまでの画像検索ツールは主に、商標の形状と色彩を識別することによって商標画像の類似性を判断していたが、AIを利用したWIPOの新しい技術は、ディープラーニング(多層のニューラルネットワークによる機械学習手法)を利用して、画像内の概念の組み合わせ(リンゴ、イーグル、木、王冠、車、星など)を識別し、類似する登録商標を見つけられるように改善されたものだ。
新しい技術により、潜在的に類似する商標をより狭い範囲で正確に検索することができ、新しい市場へ参入するブランドの戦略的計画の確実性が高められる。精査すべき結果がより少なくなるので、商標審査官、弁理士、パラリーガル、企業の実務家、および研究者の作業も軽減されることが期待される。
新たな画像検索ツールは、WIPOが提供するグローバルブランドデータベースを通じて無料で利用できる。
ジュネーブ、2019年4月1日、PR / 2019/831
本文は こちら (WIPO Launches State-of-the-Art Artificial Intelligence-Based Image Search Tool for Brands)