「No Time to Die」は、2020年にリリースされる007映画のタイトルだ。007シリーズ映画のオープニング動画が欧州連合に商標出願されたが、それには理由がありそうだ。
映画の一部を商標として出願することは、すでに一般的になってきている。Netflix（ネットフリックス）のリーダー（本編先行部分）の商標出願が以前にあった。商標出願は、識別力があれば重要で良い考えだろう。これらの出願には2つの商標タイプのオプションが考えられる。動きの商標とマルチメディアの商標だ。違いは何だろうか？
動きの商標は、ブランドの動きにのみに関係するもので音は含まれない。音も保護しようと思えばマルチメディア商標になる。007シリーズの映画会社は、動きとマルチメディアの両方の商標タイプで別々に2つの商標を出願した。007シリーズの映画イントロには十分な識別力があるが、これには音楽によるところが大きい。EUIPO（欧州連合知的財産庁）もマルチメディア商標として登録を認めた。一方、動きの商標はまだ係属中であり時間がかかっている。動きの商標もジェームス・ボンドの手に入ることを祈るが、時間がかかりすぎる場合は拒絶になることが多い。