2020-07-09

インド:「Dettol」が「Devtol」の差止に成功 - R. K. Dewan & Co.

レキットベンキーザー・インド(以下、レキットベンキーザー)対Mohit Petrochemicals Pvt. Ltd.(以下、Mohit)の訴訟(CS(COMM)No.141 / 2020)で、デリー高等裁判所は、恒久的差止命令を認めレキットベンキーザー勝訴の判決を下した。

レキットベンキーザーは、イギリスの多国籍企業(トイレタリー分野を中心とした日用品・医薬品・食品メーカー)で、ブランド名「DETTOL(デトール)」の消毒薬製品を1933年に発売し、1949年にインドで文字商標「DETTOL」を出願した(出願番号: 141707)。1939年から5類に属する獣医科用剤、衛生薬剤、医療用軟膏、殺虫剤および消毒剤などで使用していると主張した。

一方、Mohitは文字商標「DEVTOL」を「手指消毒剤」を含む5類に使用を前提に出願し(出願番号:4494428)、同時に「DEVTOL」商標を付した手指消毒剤を発売した。この製品のパッケージ(トレードドレス)は、レキットベンカイザーの製品「DETTOL」と類似するものであった(下図参照)。

レキットベンキーザーは、登録商標「DETTOL」をMohitの侵害行為の差止命令を求めて訴訟を提起した。ただし、Mohit は事前に裁判所に出廷し、商標登録簿から「DEVTOL」商標を取消すための措置を講じ、商標「DEVTOL」を付したすべての製品を市場から撤収するように代理店と販売業者に指示していると陳述した。 裁判所は、「DETTOL」が著名な商標であることを認め、Mohitが商標権を侵害しないよう恒久的差止命令を認めるとともに、Mohitに100,000インドルピー(約1,350米ドル)を少年司法基金(Juvenile Justice Fund)に供託するよう命じた。

本文は こちら (Dettol Vs. Devtol)