2020-09-24

韓国“特司警”、オンライン偽造品流通急増のなか今年で組織立ち上げ10年 - Kim & Chang

韓国の特許庁産業財産特別司法警察(以下「特司警」)が今年で組織立ち上げ10年をむかえた。
特司警は2010年9月、韓国初の偽造品専門捜査機関としてスタートして以来、これまでに商標権侵害案件等を4万5000件あまり取り扱うなど、知識財産の保護に大きく寄与したと評価されている。さらに最近ではその職務範囲が商標から特許、営業秘密、デザイン侵害捜査にまで拡大され、多様な知識財産侵害事件により積極的に対応することができるようになった。

具体的に特司警は過去10年間に約4万 5000件の事件を処理する過程で商標権侵害違反者約3,500人を刑事立件し、偽造商品約1,200万点(真正品換算額5,000億ウォン)を押収した。このような押収物品を真正品換算額の順に挙げるとバッグ類(1,550億ウォン)、自動車部品類(657億ウォン)、衣類(587億ウォン)、装身具類(453億ウォン)の順であった。

特司警は国民の健康・安全に関連する品目の他にもK-POPコンテンツにまで取締り領域を拡大しているところ、2019年には防弾少年団(BTS)関連偽造商品を取り締まるなど、全世界にK-POP知識財産保護の重要性を知らしめた。特に最近ではコロナ-19の影響で非対面(アンタクト)産業が成長していることを受けオンライン偽造商品取引に捜査を集中しているが、2011年に565件であった商標権侵害(偽造商品)オンライン申告件数が、今年に入り8月現在で12,767件と、約20倍以上急増している。コロナ時代に日増しに増えるオンライン偽造商品の洪水のなか、特司警の持続的な活躍が期待される。