インドにおけるドラマは昼メロだけではない。最近の商標界のドラマは、ソニーの人気ブランド「PS5」がインドのある事業者に既に登録申請されていたことだ。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、ソニー)の「プレイステーション」(PS)は、あらゆる年齢層のプレイヤーに常に待ち望まれているゲーム機だ。ソニーは、インドで「PS5」を発売する予定だった2020年1月頃にインドで「PS5」の商標登録をしようと考えていた。しかし、驚いたことにその3ヶ月前の2019年10月29日に、Hitesh Aswaniという人物が「PS5」という文字を28類に「使用予定」として商標出願していることが分かった(番号:4332863)。ニース国際分類で28類は「ゲーム機」が対象だ。この出願は現在、ソニーが「異議」を申し立てている。一方、ソニーは「PS5」の文字商標と図形商標を別々に出願した。ソニーの文字商標の登録にはAswani氏によって「異議」が申し立てられており、図形商標の登録には登録官が待ったをかけた。
ソニーは、28類で「PS」(1996年以降)、「PS2」(1999年以降)、「PS3」(2005年以降)、「PS4」(2013年以降)、「PSP」(2003年以降)他、いくつかの商標の所有者でもある。
さらに、ソニーは、2019年10月29日のAswani氏の出願の前、つまり2019年10月3日にジャマイカで商標出願したのち、優先権を主張して国際登録出願を行っている。「Ergo」と共に「PS」、「PS2」、「PS3」などの商標の所有者であることに加えて ソニーはまた、文字商標「PS5」と図形商標の先行出願人であり権利者もある。
ソニーがインドでの商標登録を獲得するのは時間の問題と予想される。