セルビア共和国の知的財産庁(IPORS)は、European Union IP Network(EUIPN)によって纏められた「相対的拒絶理由の共通運用(CP5:混同の虞(識別力の弱い要素の影響))の原則を含む審査方法(methodology)をアップデートした。
これは、昨年運用が始まったCP3(記述的又は識別力のない文字を含む図形商標の識別力)に続くもので、国際協力活動の枠組みの中におけるIPORSとEUIPO(欧州連合知的財産庁)との共同作業の成果として得られたものだ。
CP5の原則は、IPORSの審査方法に含まれるだけでなく、実務ガイド(Practice Paper)にも記載されている。IPORSの審査方法と実務ガイドは、実務の基礎となる原則を明確かつ包括的に説明しており、この原則はEUIPNを構成するIPORS及び知的財産庁によって一般的に適用される。これらの公表は、審査の透明性、法的確実性、予測可能性を向上させ、利用者の利益となることを目的としている。
CP5 の実務ガイドはセルビア語と英語で公開されている。
(参考)EUIPN:EUにおける知的財産ネットワークの強化を目的として、EU各国の知的財産庁、EUIPO、国際的なパートナー、および知財庁の顧客のネットワーク