2020年11月25日、EUIPO（欧州連合知的財産庁）は、EUレベルで保護されているすべての地理的表示（GI）を検索できる新しいデータベース「GIview」をリリースしたと発表した。
GIviewは、EUで登録された地理的表示に関するデータの唯一の検索ツールで、消費者、生産者、知的財産権の専門家にとって有用な資産となるだろう。GIviewには、二国間協定や多国間協定を通じてEUレベルで保護されている非EUのGIや非EUの国で保護されているEUのGIに関する詳細な情報も含まれている。
また、GIviewには、EUレベルで保護されているワイン、スピリッツ、フレーバードワイン、農産品、食品を含む全てのGIについて、GIの種類（PDO、PGI、GI）、優先日、法的地位、保護の根拠などのデータが掲載されている。
地理的表示は、EUにとって重要な経済資産であり、EUIPOと欧州特許庁の調査によると、地理的表示に重点を置いた産業は、EU全体で約40万人の雇用を支え、EUのGDPに200億ユーロ（約2兆5200億円）以上の貢献をしており、さらに、欧州委員会が発表した調査によると、GIで保護された製品の年間販売額は747.6億ユーロ（約9兆4200億円）で、そのうちの5分の1はEU外への輸出によるものと報告されている。
GI Viewは こちら
詳細は こちら （Launch of GIview）