2021-02-09

EU:2020年のEUTM出願ハイライト - EUIPO

世界的なCOVID-19パンデミックにより2020年の数ヶ月間は、EUIPO(欧州連合知的財産庁)において全体的な出願の減少となった。しかし、2020年6月からは、主に中国の需要の大幅な増加に牽引されたEUTM(欧州連合商標)出願の力強い回復により、EU知的財産権に対するCOVID-19の影響を緩和する結果となった。 

2020年を終えて、EUTM出願が176,987件という記録的な件数となり、2019年比で10.24%の力強い伸びを示した。区分数でもEUTM出願が過去最高を記録し、438,500区分数を超えた。また、国際登録出願が前年比4.60%減少したにもかかわらず、全体的な増加となったのはEUへの直接出願によるものである。

EUTMのパンデミックによる負の影響は下図に明確に表れている。2020年と2019年の月別EUTM出願件数を比較すると、春(3月~5月)は大幅なマイナス変動が見られたが、6月以降は大幅なプラス変動となった。
これは、医療、個人や公衆の衛生、娯楽、家庭関連商品を指定したEUTMの需要が全般的に増加したことが大きいが、COVID-19パンデミックで消費者や保健当局が変化するニーズに対応するための世界的且つ協調的な取組みに牽引されたものと考えられる。

本文は こちら (2020 Volumes & Service Charter Highlights)