USPTO(米国特許商標庁)は、2021年2月16日(火)をもって、商標使用見本に対する電子メールによる情報提供のパイロットプログラム(Specimen protest email pilot program)を中止した。このパイロットプログラムは、実際に使用されていない可能性のある第三者の商標見本に関する情報を提供できるようにするため2018年3月から実施された。
パイロットプログラムを終了する理由
* USPTOは、疑わしい商標見本を特定するためのツール、リソース、トレーニングを実施している。
* 2020年商標近代化法では、USPTOに対するこれまでの異議申立書(LOP: Letter of Protest)に法的権限が与えられており、これにより、第三者がデジタル処理で改変された商標見本に関する証拠を含む商標の登録性に関する証拠を、他人の登録前にUSPTOに申立てることができる。
パイロットプログラムに代わって
出願書類にデジタル処理や捏造された商標見本が含まれていると思われる場合は、LOPを提出することができる。その手続きに関する詳細は、LOP実践のヒントのウェブページ(こちら)に掲載されている。
パイロットプログラムの終了が意味するもの
受信用電子メール「TMSpecimenProtest@uspto.gov」は利用できなくなる。このアドレスに電子メールを送信すると、LOPの提出を指示するメッセージが送られてくる。