EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、最新の「China: EUTM and RCD Focus」で、中国からの出願に関する2010年から2019年までの状況と2020年のCOVID 19パンデミックの影響についての調査結果を公表した。
調査は、EUTM出願件数に占める中国からの出願状況に焦点を当てており、パンデミックが世界的に広がり始めた2020年初めの数ヶ月間に、EUTM全体に占める中国出願人の割合が顕著に増加して、2019年の9.5%から2020年の16.2%と急増した。中国の出願人によるEUTM出願件数の著しい増加は、COVID 19パンデミックが発生した2020年に注目されたが、この顕著な変化はCOVID 19のパンデミックのもっと前に始まっていた。
2010年から2019年までの区分別出願件数では、9類(電気機器、コンピュータ)で中国からの出願がEUTM全体の20%を占めている。今回のパンデミックを通じて最も大きく変化したのは10類(医療用機械器具及び医療用品)で、実際、2020年に10類を指定したEUTM出願全体の25%超は中国の出願人からのものであった。これは、個人用保護具(PPE)に対する世界的な需要の増加と、医療用の手袋やマスクなどの商品の生産と供給を大幅に増やすための中国の取組みとの間に強い相関関係があることを示している。
本文は こちら (China: EUTM and RCD Focus – 2010 to 2019 Evolution & 2020 COVID-19 Impact Analysis)