損害保険ジャパン株式会社(以下、「損保ジャパン」)は、企業が知的財産権侵害のリスクへ備えるための商品として、「 知的財産権賠償責任保険」(以下、「知財賠償責任保険」)を2021年4月から新たに販売を開始したと発表した。
知的財産権は、企業にとって代表的な無形資産の一つだが、2020年に施行された改正特許法等により、ライセンス実施料相当額等を損害額の判断の要素として考慮できることが法律上明文化されたため、知的財産権侵害が認められた場合の損害賠償額が高額化することが懸念されている。
企業がそのような環境変化に対応し、知的財産権にかかわる全てのリスクを回避するため、自社で万全の対策を講じることは非常に困難となりつつあり、このような背景をふまえ、企業が万が一、第三者の知的財産権を侵害した際に生じる法律上の賠償責任や争訟費用を補償する「知財賠償責任保険」の販売を開始した。
知財賠償責任保険の概要
損保ジャパンは従前より、第三者の知的財産権を侵害した際に生じる争訟費用(防御費用)を補償する商品を販売していたが、今回、第三者の知的財産権を侵害した場合に生じる法律上の賠償責任について、企業が負担する賠償金を補償する。また、第三者の知的財産権侵害に起因する自社の喪失利益の補償は業界初という。
(1)対象となる知的財産権:特許権、商標権、意匠権、実用新案権
(2)支払い対象となる保険金の例:損害賠償金、争訟費用
(3)保険の適用地域:全世界
(4)オプション補償:契約上の賠償金、不正競争防止法違反による賠償金、喪失利益、回収費用
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