2021-07-06

商標に秘められた意味:バカルディ - R. K. Dewan & Co.

バーなどでコウモリのロゴ(右図)の付いたお酒を見かけることがあるでしょう。なぜお酒のボトルに「コウモリ」が付いているのか不思議に思いませんでしたか?その謎を解き明かしましょう。ちなみに、ラム酒はサトウキビから作られます。

コウモリをモチーフにしたバカルディのロゴが誕生したのは1860年代のことで、ブランド名は、創業者の名前に由来しています。創業者のドン・ファクンド・バカルディ・マッソは、キューバの古い倉庫に小さな蒸留所を設立しました。この倉庫には、糖蜜(サトウキビ)の香りに惹かれた「フルーツコウモリ」がたくさん住んでいました。バカルディ・マッソ夫妻は、普通の人とは違って、この環境の中でこのコウモリと生活を共にしました。

「コウモリ」をロゴマークに採用したのは、これがきっかけだったのです。ラテンアメリカの文化では、コウモリは幸運をもたらすものと考えられています。また、コウモリはサトウキビの害虫を捕食することから、ラム酒業界にとっても当然ながら友好的な存在です。そこで、創業者は「コウモリのロゴ」を採用することにしました。また、当時のキューバでは、人々のほとんどが文盲だったため、バカルディラムを「コウモリのラム」と呼んでいたとのことです。

本文は こちら (Hidden Meanings In Trademarks)