DFM Foods Ltd(DFM)は、DFMの登録商標「CURLS」、「CRAX CURLS」を侵害しているとして、一方的差止め(Ex Parte Injunction)を求めてIshvi Food Private Limited(Ishvi Food)をデリー高等裁判所に提訴した。
DFMは、同社の前身である企業が1984年に「Crax Corn Rings」を発売し、1993年に法人化されたのち、2016年にDFMは商標「CURLS」を付して押出成形コーンスナックを発売した。DFMは2016年に「CURLS」と「CRAX CURLS」の商標を30類に登録した。
Ishvi Foodは、「Modi’s」というブランドで、Fryums(インドのストリートフード)などのスナックの製造・販売を行っていた。DFMは、Ishvi Foodが最近、トウモロコシを使用したスナックに「Modi’s」と共に「CURLS」を使用し始めたことを、代理店を通じて知ることになった。
DFMによると、Ishvi Foodは2020年7月に「CURLS」という標章を使用したスナックの写真を自社のFacebookやInstagramに掲載した。DFMの主張は、Ishvi FoodがDFMの登録商標「CURLS」と同一の標章を、同一の商品であるコーンベースのスナック菓子に使用したというものであった。
判決
デリー高等裁判所は、2つの製品のパッケージ(上図)を比較した上で、Ishvi FoodsがDFMの登録商標と同一の標章「CURLS」をほぼ同一の製品に使用したとして、一見して(prima facie)DFMの権利を侵害しているとの認識を示した。
裁判所はDFM Foodsの申立てを支持し、「CURLS」商標及びDFMの登録商標と欺瞞的に類似する他の標章を使用したトウモロコシベースの製品および他の製品の製造、販売、広告などを禁止する一方的差止めをIshvi Foodsに命じた。