令和4年1月19日、農林水産省は、地理的表示(GI)保護制度の更なる発展を目指すため、「日本地理的表示協議会(JGIC)」が設立されたことを発表した。
JGICは、GI保護制度の更なる定着・発展を図るため、GI登録団体の呼びかけにより、GI登録団体及びその活動に協力する官民関係者が参画するGIの全国組織として設立され、(ア)全国のGI登録団体が産品の種類や地域を超えて、制度の認知度向上、GI産品全体の販路拡大、侵害対策等に力を合わせて取り組むとともに、(イ)その際、生産・流通の川上から川下まで、また金融・商工・地方行政など様々な分野の関係者の力を借りながら取組を進めることを目的としている。
JGICの会長には村田吉弘氏(料亭菊乃井代表)が選任され、会員としてGI登録団体91団体のほか、農業・漁業・食品産業関係団体や地方自治体等が協力会員として参加する。農林水産省は、地理的表示保護制度の更なる発展に向けて、本協議会の取組をバックアップする。
設立総会に当たり、金子農林水産大臣はビデオメッセージで、協議会の活動を通じて「地域の宝」として登録産品の魅力を高め、輸出拡大も含めた更なる発展を期待したいと述べた。
GI保護制度は、地域ならではの特徴的な産品の名称を知的財産として保護する仕組みです。同制度に産品を登録することで、模倣品が排除されるほか、知名度が向上し取引が増大する、登録生産者団体が自らの産品の価値を再認識することができ品質管理が徹底されるなどの効果が期待されている。
制度発足から6年が経過し、登録産品は110品に上り、着実に増加している。
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