2022年5月9日、チリ工業所有権庁(Instituto Nacional de Propiedad Industrial:INAPI)は、新法21,355号を施行したと発表した。新法は、工業所有権法19.039号と20,254号を改正したもので2021年7月5日に官報に掲載された。
新法は、知的財産権制度を国際的に調和し、知的財産権(特に特許権や商標権)のより良い保護と権利の行使ができることを目的としており、商標に関しては以下の変更が導入された。
* 商標の定義が変更され、香り、立体、触覚、位置、ホログラム商標などの非伝統的標識が保護される。
* 商業施設や工業施設は、もはや商標として登録されることはなくなり、既存の商標権の維持を求める権利者は、35類および40類のサービスマークとして更新しなければならない。
* 商標登録の有効性を維持するために使用要件が組み込まれた。不使用取消を請求できるのは利害関係者のみで職権による宣言は出来ない。また、識別力が失われた場合にも取消を請求することができる。
* 団体商標や認証商標に関する規則が国際的な基準に沿うよう明確化された。
* 商標の更新は、権利存続期間満了日の6ヶ月前から6ヶ月後まで申請することができる。満了日後の更新申請には、1ヶ月毎に20%の追加料金がかかる。
* 他人の商標の合法的な使用が、個人の氏名又は雅号及び一般的表現について認められる。
* 商標の偽造罪が明確化され懲役刑及び罰金刑が科される。
* 商標権侵害に対する補償金制度が定められた。
(Source: www.inapi.cl, www.clarkemodet.com)
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本文は こちら (New Law in Force)