商標には様々な形状や色彩が存在する。最も一般的なのは、特徴的な色や形、位置にあるようなロゴを伴うブランド名だが、最近では短い動画なども商標として機能し、登録されることがある。
商標登録で最も目立つのは、伝統的でない商標(文字やロゴで構成されていない)であることが多い。
この例として、ポルシェの新しい音商標が挙げられる。この商標は自動車などを指定して出願されたものだが、どのように使用されるかはよく分かっていない。問題の音は、未来的な車の加速音だ。電気自動車の普及で自動車などが発するエンジン音は過去のものになりつつあり、そろそろ新しいものが欲しいところであったのだろう。この音は商標として機能するだろうか?消費者はこの音を聞いて、ポルシェ車を思い浮かべるのだろうか?問題は、この音が商標として他の電気自動車の加速する音と十分に異なり特徴的かどうかだ。現時点では、EUIPO(欧州連合知的財産庁)の審査を受けている段階なので、様子を見るしかない。
フォルクスワーゲンも、最近、かなり特徴的な商標を出願した。瞑想するノームからなる図形商標で、商品説明(product description)から判断すると、おそらくカーアクセサリー(照明、香料など)に使用されるのであろうが、何であれ珍しいものだ。