2023-02-02

韓国:日本企業による韓国商標出願、商品区分第8類の出願ランキングTOP3 - Kim & Chang

 商品区分第8類には手工具および手動器具、食器類、携帯用武器、カミソリなどが含まれる。
 日本出願人が過去10年間(2012~2021年)に韓国に直接または国際出願した商品区分第8類関連の商標出願統計を当所にて分析した結果、2012年の69件の出願直後はやや減少したものの、2014年を基点に再び増加に転じ、2019年に合計106件で最大を記録した。その後2020、2021年には再び減少し、平均して年65件程度を維持している。10年間を通してみると全体的に出願件数が増加しており、第8類と関連して日本企業の韓国市場への関心の高まりが窺われる。

 8類を指定した商標出願は10年間で合計635件で、件数順では1位が化粧品/医療機器メーカーL社、2位がエンターテインメント企業S社、3位がゲーム機器メーカーN社等であった。特にL社が1位である理由は、主力製品である化粧品に関連した機器「ヘアカール器、電気カミソリ、ヘアアイロン」等が8類に含まれるためとみられる。

[過去10年の8類へのマルチ商標出願時に共に指定された区分の傾向]
 8類とともに指定された商品区分は21類(台所用器具等)が最も多く、次いで7類(機械、モーターエンジン等)、3類(漂白剤等)の順であった。8類が手工具であるという点で、関連のある製品類も共に出願されていることがわかる。