2023-02-07

EU:チャーリー・チャップリンの形状は記述的だとして商標登録ならず - Knijff Trademark Attorneys

チャーリー・チャップリンの遺産は、パリにあるチャップリン・オフィスと称される3つの会社によって管理されている。

3社とは、映画の著作権を管理するRoy Export Sas、「Charlie Chaplin」とおなじみの山高帽やステッキを持つキャラクター「シャルロット」に関する権利を管理するBubbles Inc SA、そしてチャップリンの相続人が設立したAssociation Chaplinだ。

Roy Export Sasは、最近、欧州連合(EU)で、娯楽サービスを含むサービスや商品を指定して、シャルロットのキャラクターの形状商標(下図)の登録を申請という注目すべき行動に出た。何が彼らを動かしたのだろう。映画の著作権が切れたときに備えてのことなのか、それとも、このブランドを狙おうとする者から身を守ろうとしたのか。その理由は出願書類から推測することはできない。

しかし、この商標はEUIPO(欧州連合知的財産庁)に登録を拒絶された。拒絶理由は、この商標が関連する公衆に即座に「シャルロット」というキャラクターとして認識され、商品・サービスの特徴が伝わるというものである。つまり、公衆は、その商品やサービスが「シャルロット」と関係があることを直ぐに理解するので、商標は記述的であるということだ。
出願人は、拒絶査定に対して不服申立てを行わなかった。

出願番号(018141170)

本文は こちら (Charlie Chaplin shape mark has been rejected)