2023-02-02

EUIPO:記憶媒体を利用した証拠提出に関する新ルール

2023年2月1日より、USBフラッシュドライブ、メモリスティック及びそれに類する記憶媒体で文書を提出する際に、新たな要件が適用される。 

この変更は、最近公表された 政令Decision No EX-22-7 の一部であり、記憶媒体での証拠提出に関するEUIPO(欧州連合知的財産庁)の規則について、以下のような変更を規定している。

* レイヤーのないPDF(静的PDFファイル)のみを受け付け、暗号化されたファイル、実行可能なファイル、圧縮されたファイルは受け付けない
* 記憶媒体に保存される各ファイルの最大サイズは20Mb

この変更は、遅延を減らし、該当する場合、ユーザーエリアを通じての通信要件に合わせることを目的としている。これに従わない場合、証拠が無視される可能性がある。

(注意:EUIPOは、要件を満たしていない場合、文書又は文書の一部が提出されていないものとみなし、当事者にその問題の解消を求めない)

EUIPOは、記憶媒体で提出された文書が、このDecisionの要件に適合していれば文書をデジタルアクセスサービス(DAS)にアップロードする。記憶媒体上の全ファイルの合計サイズが1GBを超える場合、記憶媒体は受理されるが、技術的な制約がある可能性があるため、EUIPOは記憶媒体の内容をDASにアップロードする義務を負わない。

PDFに関する詳細
記憶媒体で提出できるのは、静的PDFファイルのみとなる。静的PDFファイルは、受信者がその構造、内容、レイアウトを変更することはできない。このDecisionには、静的ファイルとみなされないものの詳細が示されている。

2023年2月1日以降、記憶媒体で受領したレイヤー付きPDFファイルは拒絶され、deficiency letterは送信されない。

本文は こちら (New rules on submitting evidence to the EUIPO)