2023-06-19

EU:「Wordle」を巡る商標紛争 - Knijff Trademark Attorneys

 最近、Wordle(ワードル)とSpelling Bee(スペリング・ビー)にハマっている。どちらもやらない日はない。Wordleは英単語を推測するゲームで、Spelling Beeは英単語のスペルの正確さを競うゲームである。

 Wordleは、ソフトウェアエンジニアのジョシュ・ウォードル (Josh Wardle) により開発され、オンラインゲームとしてリリースされた。2022年初頭、このゲームはニューヨーク・タイムズに売却され、直後に米国で商標出願され、その後優先権を主張してEUに出願された。

 ところが、同じアイデアを持ったドイツ人がドイツでの商標出願と優先権付きの国際商標登録をEUに出願していた。驚くべきことに、優先日はニューヨーク・タイムズの米国出願と同じ2022年2月1日であった。では、最初に権利を持ったのはどっちだろうか。

 予想通り、「Wordle」という名称の権利を主張する戦いが繰り広げられた。「Wordle」はドイツ人側が悪意を持って出願したとも考えられるが、商標が登録されるのを待ってから取消請求を起こすことになるので、通常異議申立の根拠にはならない。ニューヨーク・タイムズの異議申立は、未登録の権利に基づくものだった。興味深いが、一般的に立証は困難だろう。この争いがどういう結末を迎えたのかはまだ聞いていない。

本文は こちら (Battle of the words)