2023-07-04

中国国家知識産権局2022年度報告(商標関連抜粋) - Linda Liu Group

商標
(一)商標出願
 2022年、中国の商標出願件数は前年比20.5%減の751.6万件であり、そのうち、国内出願人による商標出願は前年比20.5%減の730.4万件であり、全体の97.2%を占めており、海外出願人による商標出願件数は前年比17.8%減の21.2万件であり、全体の2.8%を占めた。また、2022年、サービスマークの出願件数は前年比21.3%減の253.4万件であり、全体の33.7%を占めた。

(二)商標審査
 2022年、商標登録審査の完了件数は前年比33.2%減の705.6万件であった。商標登録審査の平均審理期間は安定的に4ヶ月に維持され、一般的な場合、商標の登録期間は安定的に7ヶ月に維持されている。

(三)商標登録
 2022年、中国の商標登録件数は前年比20.2%減の617.7万件であり、そのうち、中国国内出願人による商標登録件数は前年比20.5%減の600.2万件であり、全体の97.2%を占めており、海外出願人による商標登録件数は前年比9.4%減の17.5万件であり、全体の2.8%を占めた。
 2022年、中国商標登録審査発行量のうち、初歩審査率、部分拒絶、拒絶の割合それぞれは52.0%、14.4%、33.6%であった。

(四) 有効な登録商標件数
 2022年末までに、中国の有効な登録商標件数は前年比14.6%増の4267.2 万件であった。そのうち、国内の有効な登録商標は前年比15.1%増の4064.2万件であり、全体の95.2%を占めており、海外の有効な登録商標は前年比5.9%増の203.0万件であり、全体の4.8%を占めた。

(五) マドリード・プロトコルによる商標の国際登録出願
 2022年、CNIPAは国内出願人によるマドリード・プロトコル商標の国際登録出願を5827件受理した。2022年年末までに、中国のマドリード・プロトコルによる商標の国際登録の有効件数は累計で前年比7.6%増の5.2万件に達した。2022年年末までに、中国のマドリード・プロトコルによる商標の国際登録出願の方式審査の平均審査期間は安定的に2ヶ月に維持されている。
 2022年、中国国内出願人によるマドリード・プロトコルの商標国際登録出願は、区分別で統計すれば、上位10の区分それぞれは第9類(科学機器、コンピュータ、デジタル記憶媒体など)、第7類(機器、工作機械、モーターなど)、第35類(広告、ビジネス経営など)、第42類(科学技術サービスなど)、第12類(輸送道具など)、第10類(手術用、医療用器具・機器など)、第5類(医薬品など)、第11類(照明器具、電子レンジ、冷蔵庫など)、第25類(衣類、靴、帽子など)及び第3類(医療用のものを除く化粧品、せっけん類及び歯磨きなど)であった。
 2022年、指定された締約国で統計すれば、上位10の国は米国、ロシア、日本、イギリス、インドネシア、韓国、タイ、マレーシア、ベトナム、欧州連合であった。国内出願人によるマドリード・プロトコル商標国際登録出願件数の上位10の省(市)は、広東省、浙江省、江蘇省、河北省、上海市、山東省、北京市、福建省、安徽省、天津市であった。
 2022年、外国出願人による中国へのマドリード・プロトコル商標国際登録出願は2.5万件であった。中国を指定したマドリッド・プロトコル商標国際登録出願の審査期間が安定的に4ヶ月に維持され、国際譲渡、変更、更新の審査期間が安定的に1ヶ月に維持されている。
2022年、外国出願人による中国へのマドリッド・プロトコル商標国際登録出願の指定商品と役務の上位5の区分は、第9類(科学機器、コンピュータ、デジタル記憶媒体など)、第42類(科学技術サービスなど)、第41類(教育、訓練の提供など)及び第5類(医薬品など)であった。

(六)商標異議
 2022年、商標異議申立て件数は前年比17.2%減の14.6万件であり、異議申立ての形式審査完了件数は14.6万件で、その形式審査期間を2.5ヶ月以内に維持されている。異議申立て案件の審査完了件数は前年比3.2%増の16.9万件であり、その平均審査期間が11ヶ月間であった。2022年、商標異議案件の成立率、一部成立率、不成立率それぞれは45.1%、11.8%、43.1%であり、悪意による商標登録は異議申立段階で有効に抑止された。
 商標異議決定書は中国商標網にて全面的に公開され、2022年通年で公開された決定書は14.1万件であった。商標異議申立て手続きのオンライン申請機能が全面的に稼働し始めた。

(七)商標審判
 2022年、受理した各種類の商標審判請求件数は前年比10.6%減の42.3万件であった。そのうち、拒絶査定不服審判の受理件数は33.2万件で、複雑な案件の受理件数は9.1万件であった。2022年、各種類の商標審判案件の裁定件数は前年比7.5%増の41.2万件で、そのうち、裁定した拒絶査定不服審判案件は34.5万件で、複雑な案件は6.7万件であった。
 2022年、結審した拒絶査定不服審判案件のうち、拒絶、部分的拒絶、初歩査定の案件の割合それぞれは65.8%、10.9%、23.3%であった。結審した無効宣告審判案件のうち、全部無効、一部無効、有効維持の案件の割合それぞれは62.1%、12.9%、25.0%であった。結審した取消決定不服審判のうち、全部取消、一部取消、有効維持の割合それぞれは49.0%、33.8%、17.2%であった。結審した登録不許可不服審判のうち、不許可、部分的不許可、登録許可の案件の割合それぞれは67.9%、21.1%、11.0%であった。

地理的表示
(一)地理的表示商品
 2022年、CNIPAが受理した地理的表示商品の登録申請は9件であり、承認された地理的表示商品の登録件数は5件であり、地理的表示商品の専用マークの使用を許可された企業は6373社であった。2022年年末までに、承認された地理的表示商品の登録件数は累計で2495件で、専用マークの使用を許可された企業は累計で23484社であった。

(二)団体商標、証明商標
 2022年、承認された団体商標、証明商標としての地理的表示の登録件数は前年比7.8%増の514件であった。2022年年末までに、団体商標、証明商標としての地理的表示の登録件数は累計で7076件であり、そのうち、海外出願人による団体商標、証明商標の登録件数は227件であった。

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