2023-07-24

EU:興味深い3つの商標出願 - Knijff Trademark Attorneys

 文字やロゴは最も一般的に使用される商標であるが、特徴的な標識(いわゆる商標)として存在するものはそれだけではない。色、形状、動き、音なども商標として機能する。しかし、一般的に、これらのタイプの商標を登録するのはより難しい。なぜなら、消費者は、例えば、その形状や色だけで、商品やサービスを認識することに慣れていないと一般的に考えられているからだ。

最近、欧州連合(EU)で出願された興味深い3つの商標出願を目に留まったが、いずれも(少なくとも一部の)商標登録を拒絶された。
1. 一般的に使用されている手のジェスチャーも商標になるのか?欧州商標庁の見解では、消費者がこれを商標と認識することは決してないとした。
2. ラベルに黒い丸が描かれたワインボトルが商標出願された。黒い丸だけでラベルを識別できるだろうか。言い換えれば、このラベルの形状は、消費者がそのボトルの出所をすぐに認識できるほど特徴的といえるだろうか。欧州商標庁は否定的だ。正直、一理ある。
3. 3つ目は、フォルクスワーゲンが家具調度品と被服を指定して出願した瞑想するノーム(伝説上の小人)の商標だ。もちろん、フォルクスワーゲンがこの商標をどのような意図で使用しようとしたのかは気になるところではある。フォルクスワーゲンにとって幸いなことに、他の商品については商標登録が認められた。 

最後に、最近出願され登録された興味深い商標を紹介する;
エンターテインメント・サービスを指定した「Heidi, Hilde und Helga Go Wild(ハイジ、ヒルデ、ヘルガが大騒ぎ)」が商標登録された。興味津々である。

本文は こちら (3 strange trademark applications)