中国最高人民法院は 2022年4月20日に「中国法院知的財産権司法保護状況(2022)」を公表した。
2022年に中国全国の人民法院にて一審、二審、再審などの知的財産権類の新規受理件数は526,165件で、前年比18.17%減であった。
2022年に最高人民法院にて新規受理された知財民事案件の件数は3,786件で、10.77%減であり、新規受理された知財行政案件の件数は1,456件で、48.95%減であった。
2022年全国地方人民法院にて新規受理された知財一審案件の類型および件数は、民事案件件数は438,480件で、94.41%を占め、行政案件件数は20,634件で、4.44%を占め、刑事案件件数は5,336件で、1.15%を占めた。
【民事事件】
2022年全国地方人民法院にて新規受理された知財民事一審案件の件数は 438,480件で、前年比 20.31%減であった。そのうち、件数から見ると、1番は255,693件の著作権案件で、前年比 29.07%減、2番は112,474件の商標案件で、前年比 9.82%減、3番は38,970件の特許(発明+実用新案+意匠)案件で、前年比 23.25増であった。
【行政案件】
2022年全国地方人民法院にて新規受理された知財行政一審案件の件数は20,634件で、前年比 0.35%増であった。そのうち、特許(発明+実用新案+意匠)案件は1,876件で、前年比 3.65%増、商標案件は1,873件で前年比4件増、著作権案件11件で前年比7件減であった。2022年結審された行政二審案件は5,897件で、前年比 28.22%減であった。その結審案件の判決結果別でみると、原判決維持5,518件、原判決変更1,650件、差し戻し審3件、訴訟取り下げ78件、訴え却下10件、その他26件であった。
【刑事案件】
2022年全国地方人民法院にて新規受理された知財侵害刑事一審案件の件数は5,336件で、前年比14.98%減であった。そのうち、商標侵害案件は4,971件で、前年比15.3%減;著作権侵害事件は304件で、前年比8.71%減であった。
「中国法院知的財産権司法保護状況(2022)」の詳細は最高人民法院の公式サイト(こちら)で確認できる。