カナダ知的財産庁（CIPO）は過去数年にわたり、事前審査制度を含む商標審査の効率性と一貫性を高めることを目的とした一連の措置を導入してきた。これらの目標を推進するため、CIPOは最近、審査官通知と事前審査通知書に関する追加的な改善策を発表した。
特に、CIPOは、商標審査マニュアルの関連参照とともに、申立てられた異議および要件を明確に特定する見出しと小見出しを含む改善された初回審査官報告書の発行を順次開始するが、当面は、CIPOへの国内出願に関する初回通知に対してのみ、このような改善された審査官通知が発行される。そして最終的には、２回目以降の審査官通知や国際出願にも適用される予定だ。
また、事前審査通知書の自動化に続き、CIPOは現在、商標所有者に対し、出願に含まれる1つ以上の商品・サービスが具体的ではない、通常の商業用語でない、適切に分類されていない等を通知するだけでなく、商品・サービスの許容性に関してより詳細な内容を含む改善された事前審査通知書の提供を実施している。例えば、新たな事前審査通知書では、受理可能とみなされる具体的な商品・サービスが特定されるため、出願人は、受理されない商品・サービスを特定し、それに焦点を当てることができるようになるため、出願人の事前審査手続きが大幅に改善されるはずである。
これらの歓迎すべき新たな措置は、審査のスピードと審査の一貫性を向上させるCIPOの努力をさらに推し進めるものであり、すべての利害関係者に利益をもたらすだろう。
本文は こちら （CIPO Update: enhanced Examiner’s reports and pre-assessment letters）