2023-10-04

ジャマイカ:改正商標規則が2023年9月30日に発効(予定) ― SMD Country Index

 2022年3月27日にジャマイカでマドリッドプロトコルが発効したことを受け、規則の更新が必要となった。同規則は、ジャマイカを指定する国際商標出願及びジャマイカを本国官庁とする国際出願に関する手続を概説している。 

 特筆すべきは、商標審査手数料が全面的に引き上げられたこと、出願商標の早期審査を請求するための手続が導入されたこと、および非伝統的商標出願の形式要件が規定されたことである。

 2023年9月30日より、すべてのタイプの商標について商標審査手数料が値上げされる。2023年9月30日以前に登録出願された商標については、公告手数料および登録手数料の支払いが2023年9月30日以降になる場合でも現行の手数料が適応される。 

 また、商標出願人は、新規出願について早期審査(expedited examination)を請求することができるようになる。早期審査の請求には追加手数料が必要。初回出願時に早期審査を請求した場合、単一クラスの商標出願費用はほぼ2倍になる。早期審査がどの程度迅速に行われるかはまだ不明だが、現在、通常出願の審査は一般的に6ヶ月以上かかっている。

 非伝統的な商標(例えば、立体形状、色彩、音、地模様、触覚、味覚、香り、ホログラム、マルチメディア商標)の出願に関して、規則では最新の形式要件が導入される。これには、オーディオファイル(音商標の出願用)、ビデオファイル(ホログラム商標の出願用)、オーディオビジュアルファイル(マルチメディア商標の出願用)が含まれる。香りや味の商標の出願には、香りや味覚を作り出す化学組成を含めることができる。ジャマイカの商標法は、商標の写実的表現(Graphical. Representation)を要求しており、これは一般的な要件でもある。新しい規則では、商標の特徴として色彩を主張する出願人は、国際的に認知された色の識別方式(PANTONE色見本など)を参照して、主張する色彩を特定する必要がある。 

本文は こちら (Trade Marks (Amendment) Rules to Enter into Force)