DCコミックス(米国のコミック・ブック出版社)のファンなら、スーパーマンやウォッチメン(見張り人:超人的身体や特殊能力を持つ米国の組織)の硬質な世界といった象徴的なスーパーヒーローに馴染みがあるだろう。
スーパーマンのロゴはシールド(shield)と呼ばれ、1938年にDCコミックスが創刊したアクション・コミックス第1号でデビューした。当初は、逆三角形の中に「S」の文字が入っただけのものだった。しかし、長い年月を経て、このロゴは商標として広く認知され識別力を持つよう進化した。
スーパーマンのロゴは十分な保護を受けているが、それには理由があるのだ。最近、スウェーデンのメディア企業であり、時計のeコマース・プラットフォームである「Superwatchman」という商標が、DCコミックスから異議を申し立てられた。
DCコミックスは、「Superwatchman」商標が市場の混乱を招き、DCコミックスの愛するヒーローたちの名声を不正に利用し、彼らの名声と識別力を低下させる虞があると主張している。
「Superwatchman」のロゴはスーパーマンのロゴに類似しており、これだけでも商標権侵害を構成するのに十分だろう。「Superwatchman」が、崇拝される「スーパーマン」と「ウォッチメン」の名前を含むブランドを採用していることが、特に問題を大きくした。異議申立ての審理はまだ継続中だが、結果は想像がつく。それまでの間はただ見守ることにしよう。