東レ株式会社（以下「東レ」）は、東麗炭繊維（広東）有限責任公司社（以下「東麗炭繊維社」：提訴時の商号。提訴後、被告は自ら商号を創騰炭繊維（広東）有限責任公司へ変更）に対し提起した不正競争及び商標権侵害訴訟について、中国広東省深圳市宝安区人民法院で勝訴したと発表した。
東レは、東麗炭繊維社が炭素繊維分野の企業として東レと類似する商号を使用し、かつ、炭素繊維関連製品に当社商号・商標と同一・類似の標識を付して販売していたため、これらが不正競争行為及び商標権侵害に該当するとして2022年11月に提訴していたが、中国広東省深圳市宝安区人民法院において、2023年8月に東麗炭繊維社による類似商号の使用が不正競争行為であること及び製品名等に東レ商標と同一・類似の標識を使用することは東レの登録商標専用権の侵害行為であることが認定され、侵害行為の停止と損害賠償金人民元50万元（約1,000万円：人民元1元 20円で換算）の支払いを命じる判決が下され、この度、この判決が確定した。
東レは、今後も、顧客に安心して東レ製品を使用していただけるよう、このような商標その他の知的財産権の侵害行為や不正行為に対し、法的措置の行使も含め厳正に対処し、ブランド価値の維持・向上を図っていくとしている。