フランスに本社を置くユービーアイソフトが開発した「アサシン クリード(Assassin’s Creed)」は、舞台となる時代の街並みを設定できるアクションアドベンチャーゲームだ。
シリーズでは、プレイヤーは様々なキャラクターとなって設定した時代を冒険するゲームだ。
「アサシン クリード」は最も成功したゲームシリーズの1つとして広く評価されており、多くのスピンオフ作品とともに多くのファンを抱えている。
ユービーアイソフトは、欧州連合(EU)など複数の商標登録を通じて「ASSASSIN’S CREED」を保護している。今年初め、ユービーアイソフトは「ASSASSIN’S CREED」をNFT及びバーチャルグッズ(9類)を指定商品として商標を出願した。2020年と2021年には、創作家によるデジタル作品のトークン化やNFTとしての販売が大幅に増加し、高額な取引が発生した。ゲームは定義上、NFTやバーチャルグッズのマーケットプレイスであるため、「アサシン クリード」がこの流れに乗り遅れるわけにはいかなかった。
ところが、この出願は香水を指定商品とする「CREED」商標の所有者であるFontaine Limitedから異議を申立てられてしまった。「香水とゲームは無関係では?」と思うかもしれない。しかし、両商標がNFTやNFTに類似する商品について登録されると(今回のケースのように)、両者は突然、互いに競合する分野となってしまうのだ。
最初のNFT問題の一つとして、EUIPO(欧州連合知的財産庁)がこの問題にどう対処するかが注目される。(続く…)