2024-02-15

米国:「Kum & Go」のブランド名を変更、その理由と影響 ― Knijff Trademark Attorneys

 私たちの “商標の目“は、常に企業のリブランディングに目を光らせている。
 今回は、米国のコンビニエンスストアチェーン「Kum & Go」が新しいオーナーとなるFJ Managementに売却された後、ブランド名を変更すると報じられていることに注目した。

 「Kum & Go」は、米国13州で約400店舗を展開しており、決して小さな企業ではない。米国の消費者は、この小売店チェーンやガソリンスタンドやその名前に親しんでいるかもしれない(「Kum & Go」は「come & go」を連想させる)が、FJマネジメントによる名称変更は多少理解できるものだ。FJマネジメントは、「Kum & Go」という名前に言葉が持つ否定的な意味合いのおそれから、事業の見通しが悪くなることを懸念したのかもしれない。いずれにせよ、FJマネジメントは「Kum & Go」を別の小売店チェーンで使用している名前「MAVERIK」に変更することを決定した。最近、ユタ州ドレイパーに「Kum & Go」のリブランド第1号店がオープンした。

 誰もが考えるように、この名称変更によって歴史が失われることになる。1975年に採用された「Kum & Go」の名前は、創業者たち(KrauseとGentle)のイニシャルを組み合わせて「come and go」をもじったものだ。
「Kum & Go」の商品はMTVによって放送されたテレビ番組「ジャッカス」ご愛用だった。映画「ジャッカス・ナンバー2(Jackass Number Two)」では、コメディアンのジョニー・ノックスビルが「We go all out!(全力を尽くす)」というキャッチフレーズが入った黒いKum & GoのTシャツを着た後、「Kum & Go」ブランドの商品が爆発的に売れた。それ以来、ジャッカスのキャストたちがこの商品を身に着けている姿が目撃されている。今後の映画のためにも、商品の買いだめしておいてほしいものだ!

本文は こちら (Kum & Go is changing its name, why would that be?)