財務省は、令和6年3月8日に、令和5年の全国の税関における偽ブランド品などの知的財産侵害物品の差止状況を発表した。
それによると、輸入差止件数は31,666件で前年と比べて17.5%増加し、輸入差止件数が3年ぶりに3万件超えた。輸入差止価額は推計で約171億円に上った。
仕出国(地域)別の輸入差止件数では、中国を仕出しとするものが25,271件(構成比79.8%、前年比23.5%増)、次いでベトナムが2,690件(同8.5%、同26.0%増)、韓国が751件(同2.4%、同15.7%増)、台湾が630件(同2.0%、同55.9%減)であった。
知的財産別の輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が30,448件(構成比95.5%、前年比18.5%増)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が863件(同2.7%、同2.6%増)であった。
品目別の輸入差止件数は、衣類が10,401件(構成比28.3%、前年比49.4%増)と最も多く、次いで財布やハンドバッグなどのバッグ類が9,028件(同24.5%、同0.2%減)、靴類が4,448件(同12.1%、同4.0%増)、携帯電話及び付属品が3,373件(同9.2%、同39.8%増)であった。
知的財産侵害物品の差止状況は こちら (財務省のサイト)