WIPO(世界知的所有権機関)の発表によると、2023年にマドリッド制度を利用して登録出願された商標の総数は64,200件で前年より7%減少した。米国出願人(10,987人)が最も多く、次いでドイツ(6,613人)、中国(5,473人)、フランス(4,267人)、英国(3,817人)であった。
出願上位10カ国のうち、2022年から2023年にかけて増加したのは中国(7.7%増)と韓国(2.9%増)の2カ国だけで、対照的にドイツ(-14%)、オーストラリア(-13.9%)、スイス(-12.4%)、米国(-11.8%)は2桁の減少となった。これらの国々はそれぞれ2年連続で前年比減少を記録した。
出願人では、フランスのロレアルが199件で3年連続で出願件数トップを維持した。2位はドイツのBMW AG(124件)で前年の35位から躍進した。次いで、ブルガリアのユーロ・ゲームズ・テクノロジー (Euro Games Technology:118件)、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim International GMBH:110件)、スイスのノバルティスAG(110件)が続いた。
出願件数が大幅に増加した出願人には、前年よりも104件増加し6位になったドイツのベルリン化学 (Berlin-Chemie AG)、85件増加したBMW AG、56件増加したベーリンガーインゲルハイム、56件増加したフランスのStokomaniなどがある。
WIPOが受理した国際登録出願の中で最も出願件数が多かった分野は、コンピュータ・ハードウェア及びソフトウェア、その他電気・電子機器に関するもので全体の11%を占めた。次いで、ビジネスサービス(8.8%)、科学技術サービス(8.1%)と続いた。