2024-04-18

ソフィア・ファッション・ウィーク:模倣品撲滅のためのショーを開催 ― EUIPO

 3月29日にブルガリアの首都ソフィアで開催されたソフィア・ファッション・ウィークは、「Fight Fake」ファッションショーを通じて、ファッション業界における模倣品対策を議論する重要な舞台となった。ギリシャ人デザイナーのジョン・パン(John Pan)が主導し、ブルガリア特許庁と欧州連合知的財産庁(EUIPO)が支援するこのイニシアチブは、ファッションの模倣品拡散に対抗するための知的財産権意識の重要性に光を当てることを目的としていた。

 このイベントには、ジョン・パンのユニークなデザインを披露する24人のモデルが登場し、それぞれの作品には模倣ファッションの危険性を示すメッセージが込められていた。このコラボレーションは、業界の創造性を維持するための意匠権、商標権、著作権などの知的財産権の価値について、主に若い聴衆を教育しようとするものであった。

模倣品撲滅の鍵は青少年教育
 ファッション業界の500人以上の参加者を集めた「Fight Fake」キャンペーンは、その幅広い影響力を実証した。EUIPOのJoão Negrão長官は、オリジナリティと知的財産権の重要性について青少年を教育する上で、このような協力的な取り組みが重要であることを強調した。模倣品や知的財産権侵害との戦いには協力が不可欠であり、「Fight Fake」のようなキャンペーンは極めて重要である」と述べた。

 「Fight Fake」イニシアチブは、模倣デザインの悪影響とクリエイターの知的財産権を尊重する重要性について消費者の意識を高めるために以前に企画されたイベントの成功に基づいている。これまでの活動には、ギリシャ特許庁との提携により2019年に開催されたAthens Xclusive Designers Weekでのファッションショーや、「MADRID es MODA(マドリードで開催されるファッション・モードに関わる展示やイベント)」の一環としてスペイン特許商標庁と実施した2023年の「ゲリラ」キャンペーンがあり、キャンペーンスローガンを掲げたモデルがマドリードの中心部をパレードした。

 この継続的な模倣品撲滅キャンペーンは、EUIPOとファッション業界が知的財産権を保護し、現在および将来にわたって創造性が花開く環境を育成するというコミットメントを強調するものである。

本文は こちら (Sofia Fashion Week hosts ‘Fight Fake’ show to combat counterfeiting)