2024-04-02

中国:「烏蘇」ビールは不正競争で「鳥蘇」を訴え、208万元の賠償金を取得 - Linda Liu Group

 近頃、南京市中等裁判所は、「烏蘇」ビールが「鳥蘇」ビールを訴えていた商標権侵害及び不正競争紛争事件を審理し、原告の208万元の賠償請求を全額支持する旨の一審判決を下し、江蘇省高等裁判所は二審で上記判決を維持した。

 新疆烏蘇ビール公司(以下、「烏蘇社」という)は1986年から「烏蘇ビール」を生産しており、2006年に第4142284号の図形商標を登録し、複数の関連登録商標の権利者でもある。長期的かつ継続的な使用と宣伝を通じて、国内ビール業界において高い影響力を持っている。

 2016年以来、烏蘇社は「赤缶烏蘇ビール500ml」というパッケージデザインを使用しており、赤缶の烏蘇ビールは全国のビール市場で高い知名度を持っている。

 一方、某ビール会社は類似の「鳥蘇」を作って商号としている。天津市某会社は第36942919号「鳥蘇NIAOSU」商標を登録出願し、無錫市某会社、山東省某会社に原告の赤缶烏蘇ビール500mlに似ている「鳥蘇」ビールの生産・販売を依頼した。

 裁判所は審理を経て、「被告の某ビール会社が2020年8月に設立された時点で、原告会社の「烏蘇」という商号は、すでに高い知名度と影響力を持っていた。両社は同業界の競争者であり、被告は知るべき状況で、依然として類似性の高い「鳥蘇」を商号として作り、「ただ乗り」の主観的意図は明らかであり、事業者が生産営業活動において信義誠実原則に従わなければならないことに反したため、不正競争に該当する。」と判断し、上記判決を下した。(2024年3月4日 新浪財経)