2023年における世界的な法執行機関にとって真に目覚ましい成果として、「Operation Fake Star II（Fake Star II 作戦）」が大きな影響を与えた。この作戦によって、とりわけ偽のスポーツシューズや衣料品、履物、ラベル、皮革製品などを含む800万点以上の模倣品を摘発・押収することができた。世界の法執行機関にとってさらなる勝利は、この作戦で模倣品に関係した264人を逮捕したことだ。
また、模倣品の摘発に加え、この作戦によって組織犯罪、密輸、詐欺、マネーロンダリングなど他の重大犯罪も摘発した。
この活動は、スペイン国家警察（Policia Nacional）とギリシャ警察（Hellenic Police）が共同で主導し、17カ国の機関・庁が緊密に協力している。この作戦の第１回目（2022年）の結果と比較して、最新結果では500以上のブランドに影響を及ぼし、模倣品が大幅に増加していることを示されており、ラベルの65％が検知され、ラベルのない製品の模倣品も確認されている。
この活動は、EU Strategy against Serious and Organised Crime（深刻な組織犯罪に対するEU戦略）を実施するEMPACT（European Multidisciplinary Platform Against Criminal Threats）が主導するIntellectual Property Crime Priorityの枠組みで実施されている。