国際商標協会(INTA)は、ケベック州政府が2024年6月26日に発表したフランス語憲章に基づく商業およびビジネスの言語に関する規則の改正を通じて、フランス語を保護しようとする州民の意思を尊重するとしたものの、世界の商標界がこの規則に関する多くの部分で懸念があるとして、来年の今頃に最終採択されるまでの数ヶ月間、この規則が知的財産権、自由貿易、商業に与える影響を分析すると表明した。
INTAはこれまで、この規制がカナダの商標法や、世界貿易機関(WTO)の条約および自由貿易協定に基づくカナダの義務に抵触する恐れがあるとして、ケベック州政府、カナダ政府、米国政府に対して、これらの懸念を伝えてきた。
INTAのエティエンヌ・サンズ・デ・アセド(Etienne Sanz de Acedo)会長は、「知的財産は、市場における創造的表現、消費者の親しみやすさ及び信頼を表している。これらの原則を損なう規制は商取引を弱体化させ、インフレ環境の中で消費者に転嫁される可能性の高いコンプライアンスコストの増加を招く恐れがある。私たちは、ケベック州当局と協力して共通する一致点を見つけたい」と語っている。
INTAのプレスリリースは こちら (The International Trademark Association Expresses Concerns Over Amendments to Quebec’s Bill 96 Language Law)