2024年5月24日、世界知的所有権機関 (WIPO) は知的財産、遺伝資源および関連する伝統的知識に関する国際条約を採択し、数十年にわたる交渉に終止符を打つ歴史的な突破口を開いた。
この条約は、10年以上ぶりのWIPO新条約というだけでなく、先住民や地域社会が保有する遺伝資源や伝統的知識を扱った初めての国際条約である。
この条約が15の加盟国で批准されれば、遺伝資源および関連する伝統的知識を利用して発明された出願人に対する新たな開示要件が国際法に定められることになる。
ダレン・タンWIPO事務局長は条約の採択を歓迎し、「今回の合意は25年にわたる交渉の集大成であるだけでなく、WIPOにおいて多国間主義が健在であることを示す強いシグナルだ」と述べている。
WIPOのプレスリリースは こちら