昨年、オランダで「Crompouce ®」クロワッサンが話題になった。
トンプース(tompouce:オランダのお菓子でミルフィーユのようなもの)とクロワッサンを掛け合わせたこの商品「Crompouce ®」は消費者に大好評で、多くのパン屋がこのピンク色のおいしさを取り入れるために品揃えを増やした。だが、実のところ「Crompouce ®」は登録商標であり、権利者以外の誰もこの名称を使用できないことが明らかになると、メディアの関心はさらに高まった。
以前も話題にしたが(こちら:新製品に商標と共に一般的な名称検討のすすめ)、「CROMPOUCE」という単語は商標として問題ないが、「Crompouce」という単語がこの商品の一般名称として広く使用されると問題になるかもしれない。必ずしも商標登録が無効になるわけではないが、商品名に一般名称を含めることが望ましい。この商標権者も次のように決定した。「Crompouce®-croissant(クロワッサン」」は現在、パン屋が呼ぶ名称である(まさに推奨すべき方法だ)。
オランダのトンプースを既存のベーカリー製品と組み合わせることが成功の秘訣のようだ。最新のものは「BAKLOUCE(バクラヴァとトンプースを掛け合わせたもの)」だ。考案者は明らかに「Crompouce ®」に注目し、「BAKLOUCE」を商標出願した。商標庁は、この名称に識別力があると判断し、絶対的な理由に基づいてこの商標を登録した。トンプースとクロワッサンを掛け合わせたこの菓子は消費者に大好評で、多くのベーカリーがこのピンク色のお菓子を扱うようになった。