2024-09-04

中国:日系企業の商標保有数ランキング、1位は本田技研工業 - 利墨リスモン調べ

中国でのビジネスポータル事業や与信管理・信用調査事業などを行っている利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(リスクモンスターチャイナ、以下「利墨リスモン」)は、8月27日に中国日系企業の商標保有数ランキングを発表した。

 利墨リスモンが独自に収集した、「中国日系企業データベース」によると、現在、中国に進出している日系企業全体の36.6%に相当する10,238社が登録商標を保有しており、登録件数は総計30,832件となっている。

 業種別では、「卸売業」(商標保有数 5,684件)が最も多く、以下、「自動車製造業」(同 3,207件)、「ビジネスサービス業」(同2,295件)と続いた。また、細分業種に注目すると、「卸売業」では、「機械器具、金物製品及び電子製品卸売」(同1,704件)、「その他卸売業」(同1,097件)、「繊維・衣類・家庭用品卸売」 (同843件)の件数が多く、「自動車製造業」では、「自動車部品及びアクセサリー製造」(同465件)、「自動車車体およびトレーラー製造」(同200件)の件数が目立っている。「ビジネスサービス業」では、「コンサルティング・調査」(同781件)、「その他ビジネスサービス」(同761件)、「組織管理サービス」(同724件)の件数が多い。
 さらに、業種別に1社あたりの商標保有数では、「化学原料・化学製品製造業」(1社あたりの商標保有数5.9件)、「自動車製造業」(同4.4件)、「電気機械器具製造業」(同3.4件)の3業種は他業種と比較して件数が多かった。一方で、「卸売業」、「ビジネスサービス業」、「小売業」の3業種は、商標件数は多いものの、1社あたりの平均商標件数は1件以下と少なかった。

 分類別では、「第9類」(商標数2,367件)が最も多く、2位「第35類」(同2,287件)、3位「第7類」(同1,814件)と続いた。
 1位の「第9類」には、コンピューターやスマートフォンなどの電子計算機類、アプリなどのコンピュータプログラム等が含まれる。
 2位の「第35類」には、主に広告関連サービス、ビジネスマネジメント支援、販売促進サービス、オンライン市場サービス等が該当する。ほかの分類の商標であっても、第三者による広告分野での商標使用を防ぐ目的で、同時にこの分類で登録するため、件数が多くなっていると考えられる。
 3位の「第7類」は、産業用の機械器具や、洗濯機、掃除機、食器洗浄機のような、産業用機械から家電などの機械等を含んでいる。

保有商標件数の多い上位企業は以下の通り;

 

[実施概要]
・調査名称 :中国日系企業の商標保有数ランキング
・調査方法 :中国における日系企業の法人登記情報と商標情報に基づく
・調査対象データ更新時期 : 2023年3月時点で開示されていた法人登記情報と2024年7月時点で開示されていた商標情報
・調査対象企業 : 中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及びその傘下企業
・調査対象企業数 : 27,968社

利墨リスモン調べは こちらhttps://www.rismon.com.cn/rismon_report_j/