財務省は、令和6年9月6日に、令和6年上半期の税関における知的財産侵害物品の差止状況を発表した。
それによると、輸入差止件数は18,153件で前年同期と比べて16.2%増加した。1日平均で99件の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになる。
仕出国別輸入差止実績は、中国を仕出しとするものが14,704件(構成比81.0%、前年同期比15.7%増)で、引き続き高水準にある。次いでベトナムが1,621件(同8.9%、同34.7%増)、マレーシアが566件(同3.1%、同1,564.7%増)、韓国が488件(同2.7%、同46.5%増)と続いている。件数では中国の構成比が80%を超えているほか、ベトナムの構成比が中国に次いで引き続き高くなっており、マレーシアの構成比が増加した。
知的財産別輸入差止実績は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が17,334件(構成比94.5%、前年同期比15.2%増)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が685件(同3.7%、同82.2%増)であり、品目別輸入差止実績は、衣類が6,630件(構成比32.0%、前年同期比31.3%増)で最多、次いで財布やハンドバッグなどのバッグ類が4,166件(同20.1%、同3.3%減)、靴類が2,302件(同11.1%、同18.8%増)、身辺細貨類が1,290件(同6.2%、同126.7%増)であった。
知的財産侵害物品の差止状況は こちら (財務省のサイト)