2024-10-10

オランダ:商標とのコラボレーションはリスクを伴う - Knijff Trademark Attorneys

ニューヨーク・タイムズは、ロッテルダムを投資に適した都市と紹介した。
マース川沿いの戦略的な立地により、この都市はアクセスが非常によく、大胆な建築や活気ある文化的取り組みで有名なロッテルダムが繁栄している都市であることは誰の目にも明らかだ。

ロッテルダムは、南部で「フェイエノールト・シティ」という名称の大規模な都市開発プロジェクトを計画していた。このプロジェクトは、住宅、商業施設、公共施設の建設を目的としたものだが、なぜ「フェイエノールト・シティ」なのかというと、フェイエノールト・スタジアムとフェイエノールト・フットボールクラブがこのプロジェクトに協力しており、新しいスタジアムの建設も計画されていたからだ。

ところが2022年になって、フットボールクラブが財政問題と人材不足により、このパートナーシップから撤退を余儀なくされた。そのため、「フェイエノールト・シティ」という新しい地区の名称を変更するよう求めた。「フェイエノールト」はフットボールクラブの登録商標だ。

フットボールクラブは、間違いなく国際的な大ブランドであり世界的な影響力を持っている。ファンとの関係が深ければ深いほどブランド価値が高まり、商標も強くなる。
 
幸いなことに、このプロジェクトに協力していた他の関係者はプロジェクトに残り、現在、開発エリアは「Rotterdams Tij(ロッテルダム潮流)」 という名称になった。

有名な商標とのコラボレーションは、心が躍るし遣り甲斐もあるが同時にリスクも伴う。たとえば、プロジェクトが計画通りにいかなかったり、パートナーシップがうまくいかないこともある。このような潜在的なシナリオに注意を払うことを勧めたい。

本文は こちら (Collaborating with a trademark can be a risky business – Feyenoord withdraws)