2024-10-08

英国:パスポート申請を却下、理由は商標法や著作権法に抵触?! - Knijff Trademark Attorneys

英国で奇妙な事件が起きた。7歳の男の子のパスポート申請が、男の子のミドルネーム「スカイウォーカー」を理由に当局に却下された。
理由は、「ディズニーの許可がなければ、商標法や著作権法に抵触する虞があるため」という。

クリスチャン・モーブレイ、ベッキー・モーブレイ夫妻は、息子が5月4日に生まれたことから、ロキ・スカイウォーカーと名付けることにした。5月4日の英語表記「May the Fourth」には、「May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)」という映画「スター・ウォーズ」有名なセリフの語呂合わせで「スター・ウォーズの日」とされている。

クリスチャン・モーブレイ氏は、懸念はあったとしたが、息子が生まれたときに名前をつけるのは、注目を集めるためや商業的な利益のために大人が名前を選ぶのとは違うと述べている。

この件がメディアに取り上げられると、英国当局は直ぐに決定を覆した。パスポートは発行され、モーブレイ一家はようやく休暇の計画を立てることができるようになった。当然だろう、なぜなら、個人の名前は明らかに商業的な表現ではないからだ。さらに、このような決定は、英国当局がすべての個人名に対して商標調査を行う必要があることを意味している。また、名前に著作権が抵触することは非常に稀で、特に「スカイウォーカー」のような、巧妙だが言語的に新しいものではない名前に対しては、著作権は成立しにくいだろう。最初の判断は、過度に慎重な公務員によるものだったと思われる。

本文は こちら (Passport denied because of Star Wars name)