ある自治体が新しいロゴを誇らしげに発表した次の瞬間、盗作ではないかという非難に直面した。
最近オランダ中部の基礎自治体ユルク(Urk)で起こったことだ。枠付きの二色の青で表現された様式化した「U」を特徴としている。しかし、そのデザインがオランダ南西部の基礎自治体テルヌーゼン(Terneuzen)のロゴと非常に似ているとされ、論争が巻き起きた。テルヌーゼンのロゴも同様に枠付き文字で、こちらは「T」だが、幾つかの青の色調を用いている。
ユルクのロゴは、テルネーゼンの著作権を侵害するのだろうか?ユルクの市長は、ロゴのデザイナーは、テルネーゼンのロゴを真似たことはおろか、見たこともないと述べ、盗作を断固として否定したと述べている。
著作権侵害があったかどうかを判断するには、まず、テルヌーゼンのロゴが著作権法で保護されているかどうかが問題となる。オランダにおいて著作権法で保護されるためには、ロゴが一定の基準を満たす必要がある。つまり、独創的な特徴を持ち、作成者の作品であることを印象付けるものでなければならない。つまり、他の作品から由来したものではなく、創造性から生まれたものでなければならない。重要なのは、著作権で保護されるのはアイデア(この点では、様式化された文字のアイデア)ではなく、色の選択、構成、タイポグラフィなどの具体的な出来栄えのみであるということだ。テルヌーゼンのロゴには創造的な要素が含まれていることから、著作権で保護される可能性が高いのではないだろうか。
この2つのロゴは一見すると共通点があるが、大きく異なる点もある。メディアはこのようなケースをすぐに盗作と報道するかもしれないが、単に似ているだけでは侵害を立証するには不十分だ。文字の形、色のグラデーション、構成は同一ではない。このことから、ユルクのロゴが著作権侵害の閾値を超えるとは考えにくい。類似性が単なる偶然であることだってある!