2025-04-17

EU:UEFAがチャンピオンズリーグなどの賛歌を商標出願 - Knijff Trademark Attorneys

UEFA(欧州サッカー連盟)はロゴや名称に留まることなく知的財産権の獲得に余念がない。

欧州におけるUEFAの登録商標には、トロフィー、サッカーボール、スローガン、マスコットなどがすでに含まれている。最近、UEFAはMP3ファイルを使ったチャンピオンズリーグとカンファレンスリーグの賛歌(アンセム)の音商標を登録出願した。UEFAは明らかに、トーナメントの体験を独占的なものにしたいと考えているようだ。

EUIPO(欧州連合知的財産庁)への音商標の出願は、楽譜(五線譜)でもよいし、オーディオ(MP3)ファイルでもよい。商標として保護されるためには、音に特徴があり、明確かつ正確に定義されていなければならない。2020年、イングランドのプレミアリーグは42秒間の音声を商標として登録しようとしたが拒絶された。音声が長すぎ、BGMとして認識される可能性が高く、識別性に欠けると判断された。ベルリンの公共交通機関BVGが登録出願した2秒間のサウンドクリップも同様だった。このクリップは、音の識別として機能させるには短すぎ、シンプルすぎると判断された。このサウンドは、他の基本的な音色と比較して、識別性に欠けていた。

別の失敗例では、缶詰メーカーのArdagh Metal Beverage(こちら)が登録出願した、缶を開ける音、一瞬の静寂、飲み物の発泡音の一連の音がある。この音商標が登録を拒絶されたのは、音が技術的かつ機能的なもので、缶を開ける行為と切り離せないと見なされたからである。ここでもまた、識別性の要件は満たされなかった。 

一方で、登録された象徴的な音商標もある。ターザンの雄叫び声(こちら)、映画会社MGMの伝説的なライオンの吠える声(こちら)などは商標登録に成功している。

UEFAの賛歌は現在、EUIPOで公告されており、異議申し立てがなければ、UEFAは素晴らしい知的財産ポートフォリオにさらに2つの商標登録を加えることになる。

本文は こちら (UEFA claims Champions League and Conference League anthems)