2025年5月8日、アラブ首長国連邦（UAE）経済省（Ministry of Economy）は、国内の特定地域に結びついた独自の特徴を持つ国産品を保護することを目的とした、初の連邦レベルの地理的表示（GI）制度を導入した。
UAEには、GIの保護に特化した独立の連邦法は存在しないが、GIは「2021年連邦法第11号 － 知的財産権の規制および保護に関する法律」の包括的な枠組みのもとで保護されている。政府による今回のGIの促進および登録の取り組みは、この法的枠組みに基づいて行われており、UAE産のデーツ（ナツメヤシの実）、ハチミツ、コーヒーといった地元産品の保護およびマーケティングに重点が置かれている。
このGI制度は、経済省の商標部門の下で運営されており、地域特有の製品を保護することで、小規模生産者の支援、農村地域の発展、伝統的知識の継承を促進するとともに、国連で採択された以下の持続可能な開発目標（SDGs）への貢献も目指している；
SDG8：持続可能な経済成長の達成とそれを実現するために不可欠である包摂的、かつ持続可能な雇用の拡大
SDG9：強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進
（Source: www.cwbip.com）