2025-06-11

インド:農業用製品の商標権侵害および詐称通用事件で一方的仮差止命令 - R. K. Dewan & Co.

R. K. Dewan & Co. (以下「RKD」)は、Dr. Bawasakar Technology (Agro) Pvt. Ltd.(原告、以下「Dr. Bawasakar」)を代理し、「Germinator」製品に関する商品外観(トレードドレス)および商標のパッシングオフ、ならびに「Harmony」製品に関する登録済み商標権の侵害について、Anannya Agro Productsなど(被告)を相手取り訴訟を提起した。

原告は、被告が農業用製品において、登録商標「Harmony」と同一の商標を不正に使用しており、また、被告の製品「Germinator」は、原告の同名製品と紛らわしいほどに類似した商標と外観(トレードドレス)を用いて販売されていると主張した。具体的には、同一の配色、デーヴァナーガリー文字(ヒンディー語の文字)の類似した書体の使用、そして全体的なパッケージデザインが挙げられる。

 

農業分野における確固たる認知と地位を強調した原告は、被告による実質的に同一の要素の採用が、消費者の混同を引き起こすおそれが強いことを示す証拠を提出した。特に、「Harmony」製品の同一商標、「Germinator」製品における同一商標およびトレードドレスの使用を強調した。裁判所はこれらの主張を検討した結果、原告の主張に一応の理由があると認め、仮の保護を与えるに値すると判断した。

その結果、プネーの商事裁判所は、原告の主張を認め、被告に対し、「Harmony」商標および「Germinator」に関連する紛争中のトレードドレスの使用を差し止める一方的な仮処分命令(ad-interim ex-parte injunction)を発令した。 

プネーの商事裁判所におけるこの勝利は、RKDによる、Dr. Bawasakarの知的財産権を守るための精緻で戦略的な対応の成果である。RKDは、侵害された商標と原告の確立された「Harmony」および「Germinator」商標との外観的・称呼的な顕著な類似性を的確に指摘することで、農業分野の消費者に混乱が生じるおそれが高いことを裁判所に納得させた。この重要な仮処分命令を勝ち取ったことは、RKDの商標法に対する深い理解と、クライアントのブランド価値を積極的に保護する姿勢を示すものである。

本文は こちら (Hon’ble Pune District Court Grants Ad-Interim Injunction in Favour of Dr. Bawasakar Technology (Agro) Pvt. Ltd. in Trademark Infringement and Passing Off case.)