2025年5月21日、WIPO(世界知的所有権機関)は、国際商標登録の出願および管理方法を一新する新たなeMadrid(ベータ版)を公開した。新しいeMadrid(ベータ版)は、国際商標のプロセス全体を通じて、商標ポートフォリオを一元的かつ安全に管理できる完全統合型のデジタル環境となる。
また、新eMadrid(ベータ版)では、マドリッド制度に基づくすべての手続きを行うことが可能だ。
主な新機能;
* 集約型ハブ – マドリッド制度に関するオンラインツールとサービスを一箇所に集約した
* 統合ワークベンチ – 統合ワークベンチで全ての国際商標登録と出願を安全に管理でき、便利な並べ替えやフィルタリング機能、一括処理機能も実装している
* コラボレーション機能 – アクセス権の共有、役割と権限の設定、チームメンバーとの共同作業が可能
* リアルタイム更新と通知 – リアルタイムの情報更新と重要な手続情報に関するアラート機能を活用して、商標関連業務の進行把握が可能
* サポート機能搭載 – 入力内容の検証、一部フィールドの自動入力、手順に沿ったサポートなどを活用してオンライン手続を確実かつ迅速に実行することができ、時間の節約と欠陥リスクの軽減が実現可能
重要な注意点;
* 実環境で動作し、送信されたリクエストは実際に処理される
* 実データを使用しており、新eMadridベータ環境ではユーザの実際の商標情報が使用される
* ベータ環境は、現行のeMadridと並行して稼働しており、ベータ環境では「BETA」タブが表示される
新eMadrid(ベータ版)のアクセスは こちら