「The Spirits Business」誌は最近、飲料業界におけるブランド商品の重要性を強調する記事を掲載した。
ブランド商品は、飲料企業の単なる液体をライフスタイルに変換することを可能にするものだ。飲料業界において、消費者が商品やブランドに接触する機会が最も多いのは実際に商品を購入する時だが、ブランド商品はいつでもどこでも接触機会を提供するものだ。
飲料企業の場合、商標は飲料に関する主要区分である第32類と第33類で保護されることが一般的だ。また、飲料企業は衣料品(第25類)、印刷物・文房具(第16類)、バッグ類(第18類)の区分においてもブランド保護を求めることが多くみられる。
記憶に残りやすく持続可能な商品提供を追求する中で、商品ラインナップはますます創造的で熟考されたものとなり、従来のTシャツ、トートバッグ、ペンに加えた選択肢として、モバイルバッテリー(第9類)や再利用可能なボトル(第21類)なども人気を集めている。
ブランド商品を展開する場合、適切な商標保護は極めて重要だ。その理由は二つある。必要な商標保護を獲得することで、ブランド所有者は自社名やロゴを他の商品に表示できるだけでなく、他人が同様の行為を行うことを阻止できる。商標権侵害を主張できることは、特に消費者向け商品に関連する無許可の不正使用に対処する際に非常に有用な手段となる。さらに、広範で包括的な商標ポートフォリオを保有することは極めて価値が高く、ブランドコラボレーションの実現や新規消費者層へのブランド露出の道筋をつける上で貢献できる。
したがって、ブランドの現在と将来のあらゆる使用形態を考慮した適切な商標保護戦略を策定することが重要で、ブランド所有者がコア商品を超えてブランドや商品を広範囲に成長させたければ、適切な時期に完全な保護を確立し、出願前調査で関連する全ての商品や利害関係の問題を解決しておくことも重要だ。
飲料業界において、小売向け商品化は非常に重要だ。正しく展開すれば、収益面以上の大きな利益をもたらす可能性がある。
本文は こちら (The strategic value of trade mark protection for branded merchandise)