2025年11月12日、コンテンツビジネスを展開するイマジニア株式会社（以下、イマジニア社）は、2020年の仮処分発令から2025年最高裁の上告棄却までの5年半にわたる係争が終結したと発表した。
スペイン最高裁判所は、イマジニア社とは無関係のKevin Comadrán de Frutos氏（以下、「コマドラン氏」）が提起した「MEDABOTS」EU商標（登録第17847161号：以下、本EU商標）に関する訴訟の上告を棄却した。これにより、イマジニア社の全面勝訴を命じたアリカンテ控訴裁判所（第二審）判決が確定した。
＜経過＞
＊ 2020年、アリカンテ商事裁判所は、イマジニア社が本EU商標を侵害していると主張するコマドラン氏の申立てにより、イマジニア社に対してEU域内での「MEDABOTS」関連ビデオゲームのダウンロード販売差止めを命じる仮処分の発令した。
＊ 第一審のアリカンテ商事裁判所は、「MEDABOTS」EU商標の取消を命じるとともに、コマドラン氏の請求を棄却する判決を下した。これに対してコマドラン氏が控訴した。
＊ 第二審のアリカンテ控訴裁判所は、コマドラン氏の控訴を棄却するとともに、ビデオゲーム「MEDABOTS」のタイトルの無断使用がイマジニア社の知的財産権の侵害となること、及び本EU商標の所有権がイマジニア社に帰属することを認める判決を下し、イマジニア社の主張を全面的に認めた。